今日と言う日と明日と夕日
夕凪ここあ

風が吹けば
どこか知らない場所まで
簡単に飛ばされてしまう

あんなに高かった空さえも
簡単に触れられそう

でも、
空に天井はありませんでした。

と言おうとしたら
声は空気に変わっているみたいですね


あたし
いつの間に
    こんなに
         軽く
          なったの
             かしら


思って足下を見てみたら
もうこんな場所まで来てしまっていたのね

その一歩先の夕焼けが綺麗でした
あたしどうやら
あちらの方へ向かっているみたい


なんだかアリスになった気分


と、
そろそろと
あたしは静かに降り立って
そのそばに水面があったので
地面につくほんのちょっと前に
覗いてみましたところ

あたしは
綿毛になっていたみたいです。

風が吹いて
水面が優しく揺れましたが
あたしはもう
どこにも飛ばされずに

きっともう少ししたら
小さな花になっているのでしょうね




自由詩 今日と言う日と明日と夕日 Copyright 夕凪ここあ 2006-02-28 01:14:25
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