からっぽ
朱華



からっぽのカゴ

いっぱいの水入れ。
いっぱいの餌入れ。

お腹がいっぱいで
眠そうな目をした君はいなくて

からっぽのカゴ

減らない水。
減らない餌。

倒れて冷たい
小さな体が頭をよぎる

からっぽのカゴ
からっぽの私

いくら水を換えても
いくら餌を足しても
いくら涙を流しても

もう君はいないんだ



携帯写真+詩 からっぽ Copyright 朱華 2006-02-24 23:31:01
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