この頃 思った事
砂木

芸術ってなんだろう。
日常をしのぎつつ ふっと思う。
このごろ あれかなと思う。
むすんで ひらいて。
多分 小さな頃 教わって うたいながら
手を開いたり 結んだり。
なにか 呪文のように 繰り返して
私も 弟や従兄弟や 甥にまで 教えたりした。
言葉と体が意味どおりに 動く。
体を動かすために うたい 教える。
これができて オリンピックを目指す人もなく 
けれど ねえ 教えたら できたよと
教えたほうも 教えられたほうも 嬉しい。
そしてやがて 忘れて感動もしなくなるけれど。
でも もし私がぼけて 何もできなくなって
みんな忘れても 耳元で 誰かがやさしく
むすんで ひらいて と歌って
私が 手をむすんだり ひらいたりしたら
それが 芸術ではないだろうか。
つながり つなげる力。
象徴的な芸術は とどまり示し続け
風のように日々に流れる芸術は
海の波のように 深く浸透して。
芸術家って 芸術の裏方さんになるかな。
日々 いろんな術をかけられ 捕まって。
でもきっと 私が信じ求めたら 生きる力をくれる
それがほんとの 芸術では ないのだろうか。
日記と 芸術は 同じだと 日頃から思っているので
つい 書いてみましたが。
特に勉強してるともいえないので この頃の思い です。 


散文(批評随筆小説等) この頃 思った事 Copyright 砂木 2006-02-24 01:19:29
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