墓所 骨壺
すぬかんながぐつ。 

わたしが 骨壺に なったとき 全ては 赦される ノデショウカ ちいさな 骨壺の中で 繰り返し おもいだします あのときのこと この ときのこと もしも そうなったら なら なかったなら でも 骨壺も あおぞらも 変わらずに 私を 見下ろすのです。わたしがちいさな 骨壺に なったときに アメリカハへいわでしょうか 日本では 女帝が誕生しているでしょうか 遙かなる 青空はやっぱり チキュウヘト 続いている でしょうか 宇宙戦艦 大和は まだ旅を続けているでしょうか青空は 限りなく 青いままでしょうかピテカントロプス エレクツスハ あいかわらず 途方に くれているでしょうかあいかわらず ひとは 女はねそべっているでしょうか 限りなく 蒼い 空に 包まれながら 目を 閉じるときにっぽんは よみがえる のでしょうか 遠い 青空に ひとは還ったとき ひとは 無に なるのでしょうか もし そうならあなたに 私を 赦して 欲しいのです 。そして あなたが コトリニ なって とびさるのを わたしは みていたいのです




平成 十八年 春日



京阪 でんしゃにて 。




自由詩 墓所 骨壺 Copyright すぬかんながぐつ。  2006-02-13 14:23:29
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