さらに題詠会より
山田せばすちゃん

長閑のどかなりあくび交じりに標的を定めてボタン押す米軍兵 (詠題「あくび」)

この街は棲み辛かろう臆病なウサギおいでよ手の鳴るほうに (詠題「臆病」)

殺意とは注射器の筒に紛れたる僅かな泡に似たるものらし (詠題「注射」)

「わたくしをなんだと思っているざましょ!?」
「・・・猫より自分勝手なおばはん。」 (詠題「自分勝手」)

闇に仄白ほのじろく浮かんだ君の桃尻が最後の希望だったよ (詠題「桃」)


君達がいて僕がいるリング上ドロップキックの雨を降らせて (詠題「ドロップキック」)


短歌 さらに題詠会より Copyright 山田せばすちゃん 2006-02-11 12:54:12
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題詠会より