おっぱい
虹村 凌

知らない内に僕は随分と不快谷間に迷い込んでしまった

今にも爆発しそうに膨れ上がった山頂が見える

遠くには黒々と生い茂ったオアシスが見える

知らない内に僕は窪みのある丘でへたり込んだ

相変わらず真っ赤な月の見える丘を探す旅は続き

相変わらず僕は小汚い格好で泣いている

いつかは君の胸の中に飛び込みたいな

なんて思いながらも

僕は煙草を吸って

君の乳首を転がしているのです


自由詩 おっぱい Copyright 虹村 凌 2006-02-03 12:25:01
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