夢のともし火
アマル・シャタカ

愛情なんて贅沢だ
と書かれた紙切れが一枚
くしゃっと
捨てられて

愛情が贅沢だから
愛情と書かれた紙切れも
きっと贅沢なのであって
そして
その贅沢な紙切れをくしゃっと捨てる行為も
きっと贅沢で

寒さに凍える僕は
その紙切れを拾って燃やして暖を取る
でもしょせん
紙切れ一枚
あっという間に燃え尽きて

愛情なんてそんなもの
贅沢でもなんでもない

心凍える孤独な夜の
一瞬の暖

夢見るように
すがるだけ


自由詩 夢のともし火 Copyright アマル・シャタカ 2006-02-02 13:57:48
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