休み時間に抜け出した
虹村 凌

つまらなひ学校乃休み時間を利用して
日本を沈没させようとした小学生が居たので
おいおいおい其れはチヨツト遣り過ぎだろふと言へば
彼は突然に泣き出し僕はすっかり困ってしまって
煙草をあげたついでにこう言ったんだ

「内山の手ならやっちゃって良いよ。俺関係無いし。」

後年、彼の人生を大きく狂わせる結果となったこの発言は
誰に知られるでも無く彼の胸の奥底へと沈んでいったのであった

めでたくない
めでたくない


自由詩 休み時間に抜け出した Copyright 虹村 凌 2006-01-17 22:48:24
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「うにいくら丼」