サルの惑星
七尾きよし

ヌルヌルと
いや
ニュルニュルと
生暖かいポタージュを襟首から背中に
ゆっくりと流し込まれているような
そんな感覚に
しまいには喜びを感じてしまうおサルさん

そんな服など脱ぎ去ってしまえばいいのだ
砂埃の中でごろごろと転がりまわり
男:フフフ  女:ハハハ
と、笑ってしまえばいいのだ   
きっと。。。


首筋を走るアドレナリンの衝動
タバコを吸うたびにその歩を早める心臓
微動だにしない無表情によってすべては封印されてしまう
関係性の中にありながら
触覚の数を間違えて覚えてしまったおサルさんは
すこぶる偏りのある電気信号システムを大切に
いつも肌身はなさず持ち歩き
いつのまにかそれは身体の一部となり
いつしか文化と名づけられる


未詩・独白 サルの惑星 Copyright 七尾きよし 2006-01-14 20:55:38
notebook Home 戻る  過去 未来