ミラクル
いとう

顔をしかめて歩いている君の笑顔が見たい
それはたぶん
いや、きっと
誰もが幸せになれるものだから

すべての女の子は
幸せになるために生まれてくる
だからすべての女の子が
涙を知っている
すべての夜は
朝とつながって
一人で立っていることを知る
そして
独りではないことを知る

ミラクル
こんな冬枯れた肌寒い
けれどとても澄んだ空気の中で
僕と君が
手をつないでいる
手をつなげるほど
近くにいる

君の涙はとても暖かい
君の笑顔はもっと暖かい
僕と君はこの手で
いろいろな場所を触れあって
僕はそれを知る
君もそれを知る
触れあって
笑顔が生まれて
そして誰もが
幸せになる
ミラクル
君の笑顔で



未詩・独白 ミラクル Copyright いとう 2005-12-24 11:24:43
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