赤ペンさんのバイトをしていた頃のこと その日は小学校三年だか四年生の国語のテスト の丸つけをしていた
とか、なんとかの文章を読ませ 問題は
というもの もちろん
という答えに丸をつける そんな、ほんの一瞬の繰り返しの中
と汚い文字の答え おそらくずいぶんと丸まった鉛筆で そのときは思いきり
としたのだけれど 「わたし」は
よりももっと混ぜこぜな気持ちで それは
だったのかもしれない と今では思う その「わたし」になりきった子は
ほどに どんなにかさびしくなってしまったんだろう と