プレゼント
クリ

世界が眠る だぁれもいない
刹那の時刻に ポツネンと
舗道の敷石 そっと外したら
空と海が キスしてたよ

僕は 君を傷つけて
君は僕を忘れかけた
そうしたくてやったんじゃないって
隅っこで 分かってる

 突き立てたナイフを
 緩慢に引き抜いても
 取り返しはつかない

見知らぬ誰かの 抜けた穴に
僕がはまるよりも
苦手な「あいつ」が何処かに行った
そんな日々を待つより
僕は僕の居場所を自分で
独力で 見つけたい

小さな 君が 海の
表面を めくったら
もっと小さな 僕が
空から 歌ってた

そんな夢を見た




        Kuri, Kipple : 2005.12.10


自由詩 プレゼント Copyright クリ 2005-12-10 02:58:22
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