ゴールド・ラッシュ
千波 一也


僕のからだの内燃機関は
なにを動力にして
ここまで
走らせ続けてきたのだろう


西日はいつも眩しいね

僕の手が掘り出したいものの
手がかりを
きっと
西日は知っている


得たものは数知れないけれど
失ったものこそ数知れない
僕は本当に
指折り数えられないんだ

そんなときでさえ
僕のからだの内燃機関は
休むことをしない
汗が
汗だけが
感触を確かに
伝い落ちてゆくんだ


空をゆく生きものの名は 鳥だと聞いた
海をゆく生きものの名は 魚だと聞いた
それならば 僕の名は
どこに生きているのだろう
そして
誰がそのことを語ってくれるのだろう


僕の疑問はどこまで許されて
僕の疑問はどこまで解決されてゆくの か

ただ確かなことは
西日の眩しいことであって

そんな日々を
僕は幾つも知っているということ

それだけだ



自由詩 ゴールド・ラッシュ Copyright 千波 一也 2005-12-05 20:50:40縦
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