*あしたは*
かおる



錆び付いた夜
カタカタと軋んだ音をたてて
綴られていく 砂色のあした

バラバラと崩れていく 
哀悼の鐘の音

脆弱な信頼の鎖を断切った いま

かさぶたが 癒えるよりもすぐに
音速に乗って
疵が追いかけてくる

プッツリと 電源を切るようには 終われない
渺々と 吹き荒れる未来


自由詩 *あしたは* Copyright かおる 2005-12-05 07:49:16
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王様の耳はロバの耳