すごい顔の女の人
チアーヌ

わたしが歩いていたら
向こうからすごい顔の女の人が歩いてきた
横に幅広くて
目と目が離れていて
顔はずっと同じ顔で
中途半端に笑っていた
わたしが見ている間にも
顔が横に潰れていくのがわかった
見たことの無い服を着て
肩で風を切って歩いていた
良く見ると
目玉がくるくると回転していた
道路を斜めに横切りながら
小さな四角い紙を
中途半端な笑顔で
一枚一枚後ろに投げ捨てながら
目と目の離れた顔で



自由詩 すごい顔の女の人 Copyright チアーヌ 2005-12-03 21:34:41
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