白紙
こしごえ

じんわり汗ばむ首筋を
ハンカチーフでそっとふき
夕陰草をみつめる手許

無風の文字は ただれてしまい
あてどなくもたれかかる
夕影の一輪挿し

やがて雨薫り
境界 薄く煙る
雲の流れで高さを知るには幼すぎた青い影

静まりし花の鏡をのぞきみて 偽りの無い告白をしております。

「      」

私を赦してくださいますか
手紙は 白いままで…
白雨は 止んだ






※夕陰草=夕方の光に照らされている草。また、夕方、物陰に咲く花ともいう。
夕影=?夕方の日の光。夕日の光。?夕日をうけた姿。
花の鏡=池水などに花の影のうつるのを鏡に見立てていう語。
白雨=ゆうだち。にわかあめ。





自由詩 白紙 Copyright こしごえ 2005-11-27 14:19:19
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