二人きりの夜におまえだけが光っている
いとう

女に刺されて死にたい
刺した女を愛したい
俺はおまえのものだと
女の耳に囁きたい

刺されながら女に詫びたい
すまなかったと
抱きしめたい
体温の凍てつくまで
女の肌に触れていたい

俺を殺すのは罪ではない
おまえは赦されている
だから存分に殺せ
女よ
刺せ
刺してくれ
おまえの中で死なせてくれ

女に刺されて死にたい
女に刺されて死にたい
女に刺されて死にたい
女よ
おまえは赦されている
おまえだけが光っている




未詩・独白 二人きりの夜におまえだけが光っている Copyright いとう 2005-11-22 23:25:04縦
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