千夜一夜に星の話を(こっそり短歌祭)
嘉野千尋


  ガリレオよ、宇宙をソラと呼ぶ人の名前を君は覚えているか 


  天地の神話が始まるまではあなたもわたしも素粒子だった  


  くるくると回る土星の輪っかから天体オペラが流れてきます 


  夜空にはいつもいつでも君がいてロケットでしか会いに行けない 


  リモコンで冬の夜空を夏にするそしたら君に会えただろうか 

   
  星空が酒瓶の中で眠ってるもったいなくて今夜も飲めない 


  銀河だって渦巻きながらときどき螺旋でスプリングしてるんだ 


  流れ星、この椅子からじゃ見えないね。君の隣に行ってもいいかな 


  黒猫が星に向かって手を伸ばす手ではなくって前脚だったね


  星の名を並べて語る物語 千夜一夜を君に捧げて 



  
こっそりと短歌祭参加です





短歌 千夜一夜に星の話を(こっそり短歌祭) Copyright 嘉野千尋 2005-11-11 17:18:56
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