汰介



「孤独」

僕は孤独に気付いていない様で、
他人の言う孤独とは違う所について孤独に気付いており、
しかし僕が気付いていない所でやはり僕はしみったれた孤独なのだろう

枯葉の様な孤独が陳腐ならば、
寒い真夜中の腐葉土の様な孤独と言いかえよう

そしてその言葉に先回りのナイフをつき立てよ
誰よりも騒々しく誰よりも静かに

冬の布団に入った時のひんやりとした孤独が
なにものかに支えられた偽物の孤独



「家路」

帰り道はつまらない
晴れた早朝が無いから

喧騒に詩情が無ければ
それは喧騒だ

遠くに見える
山は良い
綺麗だから

そしていつもの道を
いつもの様に








自由詩 Copyright 汰介 2005-11-08 18:13:25
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