愛は抽象画
チアーヌ

今、わたしはたぶんかなり調子が悪いんだとおもう。体調じゃなくて。頭?うん。そうです。たぶん。
さっきまでHANA−BIを見てた。やっぱりいいな。わたしはあまり映画を見ないんだけど、気に入ると場面ほとんど言えるくらい何度も何度も見る。ビデオもサントラも買う。
昨日座頭市テレビでみたせいかな。別にたけしの映画が好きだというわけじゃないが。あれもいいね。DVD買うほどじゃないけど。
心の調子の良くないときは家事がはかどる。変だけどほんとだ。普通は逆みたいだね?主婦は家事ができなくなるというのが病気の兆候らしい。「主婦うつ」の本とかに良く書いてある。ということはわたしは病気じゃないんだろう。じゃぁなんなんだろう。
いつもは、「家事なんかやってられっか!」みたいな感じに元気だったりすると、頭がいろんな方向に向かってる、気がする。けど、頭の調子が悪くなると、余計なこと何も考えなくなるから家事とか無言でやってる。家の中にひとりでいたら、誰もしゃべる相手なんかいないしさ。
映画をつけっぱなしで家事とかしてたんだけど、(もうストーリーその他わかってるからジーッと見ている必要はないのだ。音楽を聞く感じと似てる。)なんかぼうっとして、あー愛されたかったなあとか思った。あ、別に旦那が愛してくれてないとかそういう話じゃないですよ。そういう即物的なことじゃなくて・・・。でもなんかねえ、愛されたかったなあと思うんだ。なんか、人間はいつかひとりで死ぬんだなあって思うと寂しくてしょうがないときがあるんですよ。ああ、なんか調子悪いだけあって気弱な発言だな。こんな寂しがりではしょうがない。ダメですね。
ところで愛ってなんでしょうか。きっと抽象画だ。突然そう思った!大発見だ。そうなのか?うーん自分でもわからない。
今年一年、うちのリビングのカレンダーはシャガールだった。シャガールは好きだけど、時々すごく悲しい。シャガールの絵はなぜか、「お母さん、お母さん」と泣いている子供みたいな気がする。なんでだろう?
そして愛は抽象画なのかもしれない。
理由はわからないでので訊ねないでください。
それから、たぶんわたしの意見は口から出任せです。


散文(批評随筆小説等) 愛は抽象画 Copyright チアーヌ 2005-11-07 13:21:14
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