白い午後
イオ



穏やかな午後に
揺れる白いカーテン
ほんのりとアールグレイが香って
静かに思い出す

初めての今日は
初めての二人の春夏秋冬
初めての日々
なにもかも新鮮だった頃
そうしてさようなら

手紙を書こうかどうか迷っている
午後の
穏やかな風が頬を撫でる

”あの人は 今 元気かしら”

ふわり と
カーテンが揺れて
風がひとりごとを連れて行ってしまった


050811
「愛の夢 第三番」リストへのオマージュ


自由詩 白い午後 Copyright イオ 2005-10-30 00:10:34
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