子午線
窪ワタル

散乱していたの
物体ではなく あたし の
(思考と存在 に 対する雑感
思春期めいた思考は
フォルマリン漬けにしてしまえ!)

意味でない もの  でもない
反芻される する でなく される
(こきゅう の 拍の裏 
         びーと?)

叫ぼうかしら
声 かしら     
   
とりあえず祭りの終わりなのね
              (子午線一度までの緩急)
ぶれないでいいなら 死んでしまっても あたし しあわせ かも


イメージする メモライズされる
ホモ・サピエンスの脳は受動的
大脳新皮質の欠陥の発見は
脳ベル賞 っ かも

輪郭なのだとすると
触媒に生まれたかった
せめてゾウリムシ
ミトコンドリアの罪は
きっと 地球より重い

植物 そう
つくしんぼ
つくしんぼなら
生えていればいい
時々食用にだってなれる

豊かに休む
(生殺しじゃないの?)


リノリュームの床には
温度なんて
一粒も落ちてなかった
ラウンドする天使達は
非番の日にはマグロみたいにねむったり
悪口でランチしたり
貯金通帳も眺めてみる
それは幸福な瞬間の堆積なので
天使達に罪はないけれど

降るのが 雨じゃなくて
染みるのは静脈なのは
天使達が
まだ 天使のままでいるせいでしょ

さあ 夕方には
はどんな嘘つこうか
唾液だけが笑っている



自由詩 子午線 Copyright 窪ワタル 2005-10-26 10:40:14縦
notebook Home 戻る  過去 未来