和らいだ風に宛てて
千波 一也
あの日 は もっと
懸命過ぎていた ような
だから
とっても よく覚えているわ
風を
気のせいかしら
いつの間 に
気のせいかしら
和らいだここち ね
どちらも好き よ
あの日も
今も
はざまにたゆたうのが 風なんだもの
私なんかのちから では
私を 選べるはずもないのよ
ごきげんよう
おわかりくださるかしら
ごきげんよう
また 立ち寄るわ
自由詩
和らいだ風に宛てて
Copyright
千波 一也
2005-09-26 21:13:24