反四季
石川和広

ハワイには四季があるんだぜ

死んでいった
お母さんたちは
特攻する
とつくにの小泉さんちに

生きて往くだけの毎日
新聞は届かなかった

全ては桑田佳祐の仕業である

廃工場に先入
ふりかえると
おじいさんの顔が転がっている
ブルースハープ
にじむ太陽は
理由がない
わたしたちは歴史に負け続ける
哲学はさつまいも
ねがいっぱい
ねがいっぱなし
いつまでも焼き芋していたい
みじかなひとは遠い人
八万光年の恨み
おかあさんたちの
蟻の巣に水を流し込まないで
僕が迎えに行くから
季節なんてへっちゃら
風邪は流行り続ける

そうして九月

硬い叙情
稲村つぐ詩の氏を読む

僕は世界と離れている
点数がほしい
あさましい

さみしいから
ひとのものさしにあわせられない


モモ夏が来るよ

夢のないようが説明できない
ばらばらではないけど
込み入っていて

人混みにもお母さんはいる


自由詩 反四季 Copyright 石川和広 2005-09-24 22:27:32
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