*忘れ形見パート2*
かおる



夏、真っ盛りの宵闇を切り裂いて
とりどりの色と散っていった夜空

赤ん坊

落としていきました
ぽ〜ん 
ぽーーーん 
ぽ〜〜〜--〜〜ん 
ぽ 
ぽ 
ぽ 


風になぶられ ゆらゆら揺れている
曼珠沙華
紅の結実

一体何の因果だったのだろうか
煩悩の響き

暮れていく空に吸い込まれていった


自由詩 *忘れ形見パート2* Copyright かおる 2005-09-22 19:27:51
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