*☆のうた*
かおる

びろうどの摩天楼のイルミネーションは
そら一面の宝の地図を
まねっこしているお猿のジョージで
洪水のように瞬く人々の営み
その埋まらない孤独のうたを
窓から溢れる光は囁いている


             その灯りを消せば
             自然の恵みを直に感じ
             何億光年前の☆の物語も
             耳を澄ませば聴こえてくるのかも


        南太平洋の満天の彩りのもと
        ヤシの木を渡る風に揺られ
        ふってくる☆を数えていると
        この手に掴めそうな気がしてくる
        目をつぶってもつぶらなくても
        ふわふわと宙に浮いてくる
        ☆ の欠片は僕のもの


  でも慌てちゃいけないよ
  宝を掴む運命を
  切り開くのは語りかけてくる
  あの☆ではなく
  僕自身さ
  ウィリアムも言ってたじゃないか

It is not in the star to hold our destiny but ourselves.


自由詩 *☆のうた* Copyright かおる 2005-09-16 21:07:48
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