凪
石川和広
風
とまっている
港に静かに
笑いと夜がふってくる
ガラス張りの体のなかに
小さな傷跡が
古い子守り歌を
歌っている
明日を懐かしむ
風の歌
稲穂が揺れて
はずかしそうだ
自由詩
凪
Copyright
石川和広
2005-09-01 23:54:06