永遠に近い
石川和広

足を
風がなでる

しばらく眠っていた
永遠に近い
あなたはいない

すいこまれるみたいに
街は
夕から闇へ
日が早くなった
当たり前のこと
おどろき

もう暑くなくなる
生き急ぐとき
足をとられそうに
なりながら
それで
地面の存在を
忘れそうになりながら

明日手紙がつくことを祈る

あなたが帰ってきた
なんと名づけよう
犬に名前をつけるみたいに
今日を違うものにしてしまいたい

永遠に近い


自由詩 永遠に近い Copyright 石川和広 2005-08-29 18:40:23
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