奥羽本線
チアーヌ

鬱蒼とした山々の間
引かれたレールの上を
走る
蘇る鉄橋の
下では
おばあちゃんがこぼれる
谷川に近い公民館は
オープン
クーラーは無く
扇風機がぐるぐる
回っている
まるでお伽話みたいな
家が幸福そうに
時折現れ消える
トウモロコシ畑
庭は無く
花が植えられている
透明な窓を開け
腕をぶらんと下げ
誰かが煙草を吸ってる
新幹線もこの辺りでは
ゆっくりと走る
すこしほころびて


自由詩 奥羽本線 Copyright チアーヌ 2005-08-15 22:09:17
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