朝の光
有紗

明けない夜はないんだよ、と

良く人は言うけれど。


私は歩く。歩き続ける。

私は朝の光ばかりを歩いてきた。


強がりの顔で。戦いの腕で。
光の先へと。輝きの果てへと。

私は朝の光の中ばかりを歩いてきた。


どうしてだろう。おかしいね。

不思議に、
朝が終わらないんだ。


あなたの夜は、きっと明けるよ。

でも、私の朝は終わらないんだ。


私がこの体躯で、影を生み出し続ける限り。



自由詩 朝の光 Copyright 有紗 2005-08-13 18:11:37
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