ひゅるるるるるるるるるるるるるる
虹村 凌

ロケット花火に夢を託して放り投げたら
其れは真っ逆さまに落ちて
地面を這うように飛んで行ったんだ

ひゅるるるるるるるるる


どうでもいいデブな女に無理矢理欲情して
広末や長谷川などを思い出して
ヘコヘコと間抜けな律動を繰り返したんだ

ひゅるるるるるるるるる

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真夜中の煙草の煙が闘う男をつかまえて
あっと言う間に家来にさせちまった
それまでは家来の一人もいない王様だった
ないものはなかった

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俺は急ぎ足で家に帰った。
人より一回多い修学旅行気分でパチンコ屋から出て行った。
千円なんて瞬く間に消えちまった。
昨日は2時間も保ったって言うのに。
セクハラ課長のロックンロールショウを見ていた気分だ。
禿た頭に汗が光る。
しなびたチンコから白いのが出る。

ひゅるるるるるるるるるるるるる。

着弾したら僕は逃げる。
そしてまた何処かで誰かのお姫様と腰を振るのだ。


自由詩 ひゅるるるるるるるるるるるるるる Copyright 虹村 凌 2005-08-08 22:13:40縦
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「うにいくら丼」