それでも。
yamia

過去が
記憶が
通り過ぎていった人の
時間の

気配が

私の中で息づいている。

私は心と体を動かす。
手の届かないものに
少しでも近付こうと。

足掻く。

時は
膨張し続け
留まる事を知らない。

それでも。

過去に
現在に
未来に

近付きたいと思う。

過去。
ろくなもんじゃない。
かといって
捨てたもんでもなく。

現在。
何かが
誰かが
積み重なった記憶が
いつもそばにあって
私を引っ張ってくれていて
ここにいる。

未来。
今の自分を
笑うのかもしれない。

これからも
きっと私の中で

日々の些細な出来事
通り過ぎていく人たち

すべてはいつも傍らで生き続け
支えてくれる。

微かな希望が。

いつもそばに。



自由詩 それでも。 Copyright yamia 2005-08-06 01:16:56
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