最近の若者について
虹村 凌

と、一括りにはしたくない。
失礼だよな、そういうのって。

日本人と言うのは元来、「気合い」だとか「根性」に依存する事が多い。
そういう民族性なのだろう。
「気合い」や「根性」で物事をどうにか出来る、と言う考えに基づいて動き、
実際にどうにかなってしまったりする事がある。

日露戦争の際には、その「気合い」「根性」を戦略に練り込み、
何万と言う死者を出し、敵には微々たる損害しか与えなかったと言う記録がある。
(坂の上の雲を読んだばっかだから、ね。許してちょんまげ)
「神風特別攻撃隊」なんつーのもその例だろう。
「気合い」「根性」が発揮されるのは、主に戦闘状況にあると言って良いだろう。

戦闘状況に置いて発揮する「気合い」「根性」と言うのは、
いかなる時でも発揮されうるモノでは無いと思う。
何か強烈な信念、執念、と言った、自分が信じているモノから、
自分の存在、立場等が遠のきそうに成った瞬間、
仕合で言えば、負けそうになった時、押された時、
そんな時に、「コンチクショー」ってなチカラが出る。

自分に負けそうになると、「気合い」「根性」で乗り切る。
根性焼き3つあるからって、ひとより根性が3倍ある訳じゃない。
ひとより3倍はアホだって事なだけだ。
しかし。
最近のワカゾーは根性無しが多いんじゃなかろうか。
すぐに根を上げる。諦める。
んな事でどうする。ましてや仕事だ。
金を貰ってる立場、分際でそんな事は許されない。
与えられた仕事は何がなんでもこなさなければならず、
ミスしてもいい仕事などありはしない。
勿論、全てにおいてパーフェクトな仕事もありはしない。
ミスはするが、極力ミスをしないようにつとめるのが仕事だ。

嫌な事でも、金の為にしっかり仕事をする。
それは気合いや根性以前の問題であって、
そんなモノを持ち出すまでも無い。
だが。すぐに「駄目だぁ」とか「目が回る」とか「殺す気かよ」
とか言い出すと、跳び蹴りをくれてやりたくなる。

何処だって忙しいし、誰だって仕事なんかしたくねぇ。
金だけ貰えりゃ、それほど嬉しい事なんかねぇ。
(まぁ、それだけで生きるもの苦痛だろうと思うがな)
だが、親に養ってもらってる分際で、仕事に我が侭言うなんて100年早い。
嫌なら仕事をするな。
気合いで嫌だって気持ちをどうにかしろ。
自分が追い込まれた状況で、いかに「気合い」「根性」を出すのか。

あーなんかどうでもいい愚痴になっちまったな。
今度、もっとしっかりと書くか。


散文(批評随筆小説等) 最近の若者について Copyright 虹村 凌 2005-08-03 21:14:47
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