夢の足跡
落合朱美

宝の地図を頼りに
ひた歩く森の緑の匂い
素足に刺さる茨の棘も癒されて
掌にこもれ陽を受けながら
小さな影を追いかける

悲しみなら深く
悦びなら永久に

真昼の森は爽やかな喧騒
小さな命の謳歌する
わづかな胸の膨らみに
命の歌を刻み込めば
とくとくと脈打つ

悲しみなら深く
悦びなら永久に

ただひとつだけ
願いが叶うというのなら
私の果ては
緑深き森に抱かれて
そのままそっと眠らせて




自由詩 夢の足跡 Copyright 落合朱美 2005-07-30 11:09:40縦
notebook Home 戻る