僕が旅に出る理由
−波眠−
僕が旅に出る理由は
1の僕の最後の抵抗
会わなくて済むこともできたのかもしれない
少なくとも
文字で僕をつたえることはできるって
そう信じていたから
何千字を送信することも厭わなかった
でも、なぜなんだろう
書くことがへたくそになってきたんだ
1の本音を書くために
血走った目で99の嘘をかき集めるのに必死んなって
1って何だったっけ。
わからないまま次の99に手をのばして
99の僕は優しくて
物分りが良いうえに、ユーモアがあって
一歩も二歩も先を行く
その影さえ踏むことができない
1の僕?
返答のないメールに怯えるだけのウサギです
赤い眼で訴える
どまんなかの僕を君に
どまんなかの僕を君に
僕が旅に出る理由
君にあいに行くから
自由詩
僕が旅に出る理由
Copyright
−波眠−
2005-07-25 22:43:59