工房通い
吉岡孝次

都会にしては日系ばかりだ
スタジオ・ワークにしかないのか
一つには偏光する楽色
世紀末にだってまだ時間はあるし


  ベテラン、にも季語
  「八月」
  あるいは
  「宿命」


上澄みのようなものが
澱が沈みきってしまわないので かがやいていた
夏はとっくに高気圧で自負していた


自由詩 工房通い Copyright 吉岡孝次 2005-07-20 21:23:42
notebook Home 戻る  過去 未来