怯える
落合朱美

まひるに
月が笑いながら
堕ちてゆくのを
見とどけてしまった


サルビアの
紅が憎くて
泣き叫ぶのもかまわず
摘み取ってしまった


こめかみが
痛くてたまらない
やがてアタシは
切り裂かれる


おねがい
もう 誰もうらんだりしないから


自由詩 怯える Copyright 落合朱美 2005-07-14 00:42:48
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