わーわー(雨の日の)
虹村 凌

わーわーわーわー!
(わぁわぁわぁわぁ!)
わーわーわーわー!
(わぁわぁわぁわぁ!)

ロックンロールは死んじゃったらしい
死んで生き返ったら強くなるのかな
ロックンロールは死んじゃったらしい
僕が生まれるずっとずっと前に

タンクローリーが回り続けて
世界が360°変わり続けて
CDなんかとっくに1080°くらい
馬鹿みてぇに同じ思考回路で
雨の日は相変わらずウザってぇし
何だって雨の日なんかに仕事してんだ
金が欲しくて働いて眠るだけ
起きたって隣に誰もいないけど
去年よりは金も入るけし
少しは幸せなんだな

とっくの昔に死んじゃったロックを聴いて
すっかり慣れちゃった煙草吸って
金がどんどん無くなってくよ
雨が降ってる日はあの娘と会ってた
そんな事を思い出す
思い出は何時の日だって雨だった
笑い話にもなんねぇよなぁ
そん時からも変わらず
寝たって覚めたって誰もいない

あの娘との体液は調和しないで
爆発に向かっての不協和音でもって
雨を歓迎してやがったんだぜ
ロックンロールが生きてたら
もう少しは違う事が出来たんだろうか
んな事ぁ無いだろうな
ロックンロールは死んじゃったんだ

悶々悶々
(モンモンモンモン)
悶々悶々
(モンモンモンモン)

夜にあの娘を抱いて眠って
朝にあの娘の髪に口づけて
そんな雨の日ならいいのにな


自由詩 わーわー(雨の日の) Copyright 虹村 凌 2005-07-04 21:53:21
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