石川和広

昼寝から目覚めるとぐるり真っ青になっていて
真っ青になっていてでんぐりがえった僕の眼球
眼球から涙は流れず一滴の血もこぼれない

かなしみ
僕は何しているんだろう?何もしていない僕のほころびと動くあなた

ああ何をしているんだろう?
真っ青な時間がもっと変わっていけばいいのに

しかし青は血をこれ以上流さないための知らせだ

あなたに届くために
あせらないことだ
焦燥の音楽の中で

あせらないことだ
ゆっくりと花をちぎることだ

僕の真っ青な漂いの中で時間だけが僕の着地点だ


自由詩Copyright 石川和広 2005-06-30 19:05:00
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