おそろしく眺めの悪い部屋
吉岡孝次
自分で考えればいい
気分で老いて
夜分に孝養を尽くす立場にも身はない
日は真昼に本当は真上から差さない
だから明るく
色を抜くことで「時」に焦げ目をつけたりする
この部屋に埃を落す者
この部屋の埃を拭う者
今更IDで呼ばれる
そんなに優しくしてくれなくていい
自由詩
おそろしく眺めの悪い部屋
Copyright
吉岡孝次
2005-06-27 21:52:47