半夏生
落合朱美


まどろみの中で貴方の去る気配感じてみぢかき夜を恨みぬ

白肌のうるおう術も知らぬまま落ち逝く沙羅の姿さやけし

雨の矢に毒を塗りたし恋ごころ睡蓮泣きて梅雨雲を呼ぶ

星合ひの前夜に胸のときめいて新しい靴とてるてる坊主

アイシテル。百万回の繰り言の果ての朝陽はただ眩しくて



短歌 半夏生 Copyright 落合朱美 2005-06-25 23:09:58
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