ライト、ライト、レフト(ウィップ)、ヴァース
いとう


レッグウィップレッグウィップ。足元にじゃ
れつくウィップ。遠ざかる遠吠えにウィップ。
深夜のアスファルトに水滴。薄い雨粒。オゾ
ンの微膜が地表にはびこり地球を覆いつくす。
オゾンウィップオゾンゾーン。ディフェンス
を固めて無頼の部類武者震いの無理の果てに
よすがなく膜が突き刺さる、抵抗はしない、
できない、可能性を奪うオゾン。膜は自らを
破ることにより何がしかを生み出すこともな
くむしろ破られる意識の上にそれは在る、ウ
ィップ。

姉さん。ここで姉さんを出してしまう。姉さ
んのウィップ。鮮やかな、そして辛辣な、棘。
トゲウィップ。トゲトゲウィップ姉さんの棘
はいつかまろやかな遠吠え。あれはきっと遠
く遠く彼方で吠え続けることによりさらに遠
ざかるウィップ。姉さんとウィップは混同し
ない、できない、可能性を(以下略)

ザクセンタルマイトバイドウィップ。造語も
出す。出すというよりは出るというとひとひ
雨あがり(by書肆山田)。動物園では珍しい
動物たちが哲学をしている、らしい。

レッグウィップライトウィップヴァース。ラ
イトヴァースレフト、レフトウィップグルー
ミング。猫の、主に子猫の。じゃれつく足元
にウィップ。みじめに皮を剥ぎ取って。寄り
つかない。寂しさも寄りつかない。クールウ
ィップ冷え込むオゾン。なれの果ての。そし
てかの果ての。ウィップ、雨粒と膜。




未詩・独白 ライト、ライト、レフト(ウィップ)、ヴァース Copyright いとう 2005-06-22 00:10:02
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