情状酌量
山内緋呂子

日曜日に夕日があたるので
さらに 奥まで入り込みますと

サヴォイの 看板が

悟ったように私は

このままの 状態で
さらに 奥へと進みました



壮健な 壮健な 日々を捨て
入り込むのです


森に ワラビタケが1本

木の枝に 結びますと



差し込んだ 陽は


神であった
過去に私の神であった

元恋人でした


このまま入り込み、足をさしこみましても


神は、



いいと。


自由詩 情状酌量 Copyright 山内緋呂子 2005-06-17 01:42:04縦
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