「 30日の月曜日。顔を上げて。 」
PULL.





深いところで、溺れていた。
このまま溺れても好かったが、顔を上げてみた。

肺一杯に息を吸い込み、生命の痛みを全身で信じる。

潤む視界の奥。
空気が弾ける。
鼓膜を擦る動脈の雄叫び、
石の鼓動が内臓を揺さぶり、
そして破壊する。

こみ上げる。
それを嘔吐した。赫い。
頬を伝う液体は、あの海の味がした。

顔を上げて、歩く。
立たなければならない、この脚で。

君はもう一度、







自由詩 「 30日の月曜日。顔を上げて。 」 Copyright PULL. 2005-05-30 08:07:54
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