世界一幸せな花嫁
りつ

答えは最初から分かっていた

あなたのことなど全く考えてないのに
身体が燃えて血が駆け巡り
淫らに濡れて溢れてくる

なぜ?なぜ?いったい何で?

女の匂いを放ちながら
新鮮さに驚く

あなただって
わたしのことなど何とも想ってないだろうに
欲しくて欲しくて自然と燃える

なぜ、こんなに身体が欲するのか

この先を知りたいと想った
想ってはいけないことと想いたかった

好きより愛してるより
もっと深い何かがあると知った

とうの昔に干からびた身体
不感症の身体

ただの錯覚だと思う一方
わたしにも女の一面があると知り
嬉しくて嬉しくて笑ってしまった

言いたくなかったことを
いま、言う

わたしは世界一幸せな花嫁です


自由詩 世界一幸せな花嫁 Copyright りつ 2024-12-06 08:57:31
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