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　無のなかで「有」を意識します。翼に絡みつく空気の糸をキルように進んでゆきます。トンネルを抜けると宇宙ですね。薔薇色の宇宙船と午前二時の万華鏡。


　バッハとシヴァとヒエロニムス・ボスのことを語るきみ。故郷の風のような音楽がよいですね。


「地球の気持ち知っている？」


（波の華に乗っかった地球の気持ち知っている）


　なるらとほておぷとねこが鳴く。ミミを巻き込んでも鳴り止まない真空・感・ロックンロール（440Hz）


　銃口の先はビッグバン。きみの愛する音楽がぼくに当たって誕生したよ。


(……bang!)


　Hello, world! (In Heaven)


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