ある会社
番田
何でも無い時間の中で
時々僕は 二十年前にいた会社のことを
布団の暗がりの
上野駅の喧騒に
時の流れは早すぎた
そして なぜか 今 時は
時であったことを忘れさせた
だから 自分であったことを
籠に入れて 走った
僕はセイコーの腕時計を買ったんだった
秋葉原で 帰り道に 今はもう店はないのだけれど
腕時計は残っているし 使っている
あの道の光を今でも思い出すのだ
自由詩
ある会社
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番田
2024-11-21 01:46:29
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