この世界に染まり染め抜きながら
ひだかたけし
寒風を浴びながら
カッと眼を見開き
澄んで透きとほるよな
この肉身 冬空の青に曝す
ひろいひろいこの世界の照準に自らを寄り添わせ 、
夜な夜な無機小人の群れ
襲い来て粉砕され埋葬され
無の意識の内に喘ぎ保たれ
また朝の光の到来に励起され
蘇る魂を分け与えられ持ち
宿り浸透するこの肉身と共に
私は私の意志を以って歩み始める
寄り添い寄り添わすひろいひろいこの世界を抱き 、
なんて美しい日だろう!
本格的な冬の到来だ
瑠璃色の小さき蝶々、
揺れ動く緑葉に留まり
ゆっくり翅を開き閉じて
陽光を吸い込み自らの眩い銀光放射し
この冬日を更に色付かせ輝かせていくから、
このひろいひろい世界の頂きへ自らの照準を狙い澄まし
私は己の魂の浄化に意識化に努める 、
夜な夜なの悪夢
死と生の断崖絶壁
何度でも何度でも
振り払い振り落とし
仕切り直し振り出しに戻り
自らの意識の奥から
自らの力に於いて
光を喚起し広げ横溢させては
魂の内なる神聖を受け取るに相応しい存在にならんと。◯