星見地点
ヤギ
あっけなく飛び込んでいった
プールに飛び込むみたいに嬉しそうに
星を見上げるのは星になろうとするためか
弾け飛ぶ後悔と切望のように核融合によって放出されるエネルギー波 フォトン
それを見つめて頬を伝うものは僕をどこかへ運ぶのか
否か
そうしてまた僕は戻ってくる
しかし残された全身を引きちぎろうにも羽毛なんて生えていない
代わりに両肩をちぎれる位につかむ
もう忘れよう
そう呟いてどれくらい経ったんだ
−炎に投げ込めば雪玉だって燃えるだろう?−
光なければ照らない岩塊の暗部であるここも
どこかの星
−星になるんだ いつかここまでおいで−
でも星なんかたくさんありすぎてどこへ行けばいいのかわからないよ
今頃になって気づく
僕はずっと見上げていたんだ
籠一杯の花びらを橋げたから撒く
綺麗に流れるのを見ようと思ったのに
暗すぎて何にも見えない
あんなに色とりどりの花びらは皆どこかへ流れてしまった
ただ 散ってゆく様
風に飛んでゆく様は
涙が出るほど美しかった
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