屍の詩
栗栖真理亜

振り払っても
振り払っても
追いかけてくる

ぽっかり開いた暗い穴
闇はすぐ傍まで迫って来る
どんなにはしゃごうと叫ぼうと
光は駆け足で逃げて行く

そうだ
希望は失望から絶望へと堕ちる
それは逃れられない真実
耳を塞いでも
顔を両掌で覆っても
突き付けられた今は
嘲笑いながら目の前に鎮座する

この現実に夢は棄て去り
暗がりの道を歩こう
目的などない
生きている
ただそれだけを道しるべとして


自由詩 屍の詩 Copyright 栗栖真理亜 2024-11-05 11:32:46
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